2007年09月30日

ビッグイシューに思ふ


西新にて:
久しぶりに西新へ。目的は、西新商店街にある100円ショップでコロコロローラー(お掃除に欠かせない)の粘着部分のストックを買うため。3セット(合計6ロール)買って大満足。帰って大喜びでコロコロしたのは言うまでもない。100円ショップの帰り、商店街にあるマックの向かいにビッグイシュー片手におっちゃん販売員が立っていた。ピンクのキャップを被ったおっちゃん。控えめに、ひっそりとそこにいた。西新でも販売が始まったんだ。なんだか嬉しい。ビッグイシューが福岡の地で根付いていっている証拠だと思う。これまで西鉄グランドホテル前の販売員のおっちゃんから買っていたのだが、最近中々買う機会がなかったので、早速9月1日、15日号を購入。「ありがとうございました」とはにかんだような笑顔が印象的だった。

2ヵ月半くらい前:
2ヶ月半くらい前、その西鉄グランドホテル前を友達と通りかかったら、いつもの販売員のおっちゃんがいた。バックナンバーで欲しい号があったのだが、あいにくおっちゃんは持っていなかった。「今日はないけどちゃんと用意しておくから、いつでも都合が良い時に取りに来てくれたらいい」と言ってくれたので、なるべく早く取りに来るという事でその日は終わった。1週間後、仕事帰りに西鉄グランドホテル前へ。おっちゃんがいた。「すみません、1週間くらい前にバックナンバーを頼んだ者ですが」というと、おっちゃんはキョトンとした様子。「えーと、73号をお願いしたんですが…」というと、やっと「あぁ!」って感じで思い出した模様。どうも忘れてしまっていたらしいようで、大変申し訳なさそう。「そしたら、また来ますね」というと、「いや、ちょっと待って!本当に申し訳ない。これから取りに行くから5分待って!」との事。「えっ、平尾まで…?」と聞くと、どうも近くにいる販売員さんがバックナンバーを持っているらしい。そこまでしなくて良いと言ったのだが、どうしても忘れてしまった自分が許せないらしい。「分かりました、5分待ちます」と言ったら、おっちゃんは走りだした。雑誌の束も売り上げ金が入った箱もそのままで…。私はそれらの「金目の物」をほっといてどこかの店で10分時間を潰すわけにいかず、その場にいる事を余儀なくされた。待っている間にお客さんが来たらどうしよう、私は販売員じゃないから売れないしなぁなどと考えながら、5分経過、10分経過、15分経過…。おっちゃん、帰ってくる気配なし。日が暮れていく…。おーい、どこまでいったんだよぅ、おっちゃん。もしかして仲間の販売員さんが持ってなくって、他の販売員さんをしらみつぶしに聞いて回ってるんじゃ…?不安が募る。連絡の取りようもなし。20分経過。とうとう横断歩道の向こう側におっちゃん現る!「良かった〜。心配しました」というと、やはり仲間の販売員さんが持っていなくって、他の販売員さんに聞いて回っていたらしい。73号を受け取って200円を払う。そしたら「本当にすまなかった。好きな号、何でもいいから一冊持っていって!」と言う。断ったのだが、「いいから!本当に申し訳ないことをした!」と断固とした態度。という事で一冊もらった。

ビッグイシューに思ふ:
私はこの販売員さんがホームレスになった理由や今まで歩んできた道を知らない。しかし、この出来事から勝手に推測した。もしかして、今この人がホームレスとしてビッグイシューを販売しているのは、この人の「馬鹿」がつく程の誠実さや正直さのせいかもしれない。この、本当なら美徳であるはずのクオリティのせいで、社会から脱落していったのかもしれないじゃん。今回の出来事だって「いやぁ、お客さん、すみませんねぇ。また用意しておきますから〜」で済ませたはず。なのに、その誠実さのせいで、お客さんとの約束を果たすため、商売道具も売上金もそっちのけで走り出してしまう。こんなの実際の「社会」ではダメ出しされる行為だと思う。「お客様は神様です」っていいながら、実際は会社の利益最優先だから。全てがそうではないかもしれない。でもこの社会って、正直者が馬鹿をみて、頑張る人が損をするように仕組まれているのも事実。そんな事を考えながら、"no future"でパンクな気持ちになった夜。

今日のNHK: モンゴル800の離島ツアー特集やってた。いいなぁ、モンパチ。あんまり知らないけど。でもでも「小さな恋の歌」大好き。ストレートに伝わってくるぜ!

posted by R-73 at 22:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月23日

"DON'T TRY"

ニッチもサッチもいかないモード:
連休中日。只今16:00。事務所の机。メールを開けたら「…提出は25日(火)のAMまでとなっております」って、思わず"So?"って顔をしかめて、PC画面に中指を立てそうになった。25日のAMまでって…。それで?何よ?何期待してるのよ?「分かってるんだろうな」って事?婉曲的に書いてるだけで、その本質は脅迫文と変わらないじゃんこのメール。送信日付を見ると昨日。昨日は土曜日ですよ、お客さん。土曜日にメール送りつけておいて25日がうんぬんって、どういう事よ?私が日曜日にここに来てこのメールを見るとでも思ってたの?ねぇ?実際、見たけどさ…。時間に追われる毎日だけど、ここ数週間はその傾向が特に酷い。仕事プラス週末のコミットメントから来るプレッシャーで顔面蒼白。

昨日(土曜日):
朝9時博多。12時昼食。カポ用具一式と本2冊と色んなファイルが詰まった取っ手がもげそうな布カバンを肩からぶら下げて、13時から炎天下を1時間歩く。一応15時から行こうと思っていたカポエイラ。1時間の猛暑の行脚を終えたら、そんな気持ちは吹っ飛んで、とにかくお家に帰ってお昼寝したいモード。容赦なく照りつける太陽の光でセラトニンが異常放出されたらしい。帰宅後昼寝。起きたら18時。のそのそと準備して19時開演の「酔いどれ詩人になる前に」に間に合うように家を出た。

「酔いどれ詩人になる前に」(Factotum:2005):
開演5分前。観客はなんと私を入れて5人。この寂れた雰囲気の中、映画の中でマット・ディロン扮するチナスキーがダイナーで煙草をふかしているのを観ていたら、カナダのグレイハウンドのバスディーポで感じた絶望的な廃れ感がフラッシュバック。この寂れ感。マット・ディロンが醸しだすwhite trashぶりがすこぶる良い。また、相手役が私の大好きなリリ・テイラーときた。大好きです、この人の柔らかい笑顔。でもこの映画の中で、彼女もマット・ディロンに負けず劣らず見事なwhite trashぶり。そんなダメダメ尽くしの中、言葉だけが彼のsalvationっていうのがグッとくる。あんなダメダメナイナイ尽くしの中でも物を書く事に悲壮感もなく取り組んでいる姿。小気味良い。ちょっとした希望の予感と不安を残しながら映画は何ともなしに終わった。こう言っては変だが、なんだか「懐かしさ」の残る映画だった。お勧め。

「酔いどれ詩人になる前に」オフィシャルHP(←click here)

チナスキー↓

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あまりの忙しさとプレッシャーのため:
ここ数週間で現実逃避のためか、次から次へと本を読み倒した。「そんな時間はない」という事が分かれば分かるほど、「分かっちゃいるんだけど〜」と本を手にする。以下、読んだ本のリスト。

「脳の中の幽霊」(V.S. ラマチャンドラン著):幻肢と脳の関係について。面白いっ!

「私小説 from left to right」(水村美苗著):「本格小説」の著者。英語と日本語入り混じり。

"Dress Your Family in Corduroy and Denim"(David Sedaris著):Andrewに借りた本。これまたダメダメ家族を中心にした短編集だけど、それぞれのお話の最後はいつも家族愛が滲み出ててホンワカしちゃう。

「既にそこにあるもの」(大竹伸朗著):東京出身Isla de Uwa在住の現代芸術家のエッセイ集。UFO研究所の描写等。懐かしさで一杯。

「ネオンと絵の具箱」(大竹伸朗著):文中のIsla de Uwaの描写を読んで、郷愁に浸りたいため。

そして、今読んでいるのが"The Namesake。"Jhumpa Lahiri 著。

さぁ、お家に帰ろう。今夜は外出。あのメールは見なかった事に…。

今日の耳より情報: 「酔いどれ詩人になる前に」はシネ・リーブル博多駅にて(絶賛?)上映中(22日夜の観客数は5人)。








posted by R-73 at 16:52| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月03日

SHORTBUS

たいそう久し振りのエントリー。たいそう久し振りのカポエイラ。たいそう久し振りの筋肉痛。

日曜日はアミカスでたいそう久し振りにジミ練をしようと思っていたが、代わりにHedwig and the Angry Inchのジョン・キャメロン・ミッチェル監督のSHORTBUSを観た。お勧め。

SHORTBUS(2006年):

shortbus.jpeg

SHORTBUSのオフィシャルHP(←Click here!)

今日の耳より情報: SHORTBUSはシネ・リーブル博多駅にて上映中。



posted by R-73 at 19:08| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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